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VILTROX AF 35mm F1.2 LAB ボケ描写の観点からシグマよりも良好

Phillipreeveが「VILTROX AF 35mm F1.2 LAB」のレビューを公開。シグマに見劣りしない性能を備え、特に逆光耐性や周辺減光が良好でサイズダウンも実現していると評価。シグマ35mmを売却し、VILTROXに切り替えたとのこと。

Phillipreeve:Review: Viltrox AF 35mm 1.2 FE LAB

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  • 外観:ViltroxのLABシリーズ第2弾で、第一弾と多くの共通点。フードはバヨネット式で付属。ビルドクオリティはソニーGMやシグマArtほどではない。
  • 構造:電源オフ時にはフォーカス群が自由に動く設計。レンズ内部で動作音がしても異常ではない。
  • 携帯性:シグマ35mm F1.2と比較して約15%軽量で、全長もやや短い。フィルター径は77mmとより一般的で、シグマの82mmやサムヤンの86mmに比べ扱いやすい。
  • 操作性:Proシリーズの絞りリングは目盛り付きで視認性が高く、好ましいと感じるが、このレンズは目盛り無しで扱い辛い。
  • AF:AFは概ね機敏で、シグマ35mm F1.2 Art DG DNと同等レベル。ただしレビュー時は初期ファームウェアでの評価であり、将来的に再評価の可能性がある。
  • MF:フォーカスリングの回転角は約270度。ゆっくり回すと応答速度が変化するが、初期のソニーやツァイスBatisより洗練されている。ただし、VILTROX Proシリーズほどではない。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:Sigma 35mm F1.2 Art DG DNと同様に非常に優れており、f/1.2とf/1.4では四隅の劣化がわずかに見られる程度で、像面の低下や中心部のぼやけはない。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:ボケは自然でクリーン。中距離から遠距離まで美しい背景を作り出し、玉ボケも自然な形状で口径食も少ない。特に点光源が背景にある場合は、猫目効果が控えめでより自然な描写となる。ルポルタージュや結婚式にも適する。
  • 軸上色収差:このカテゴリーで最も優れた補正。実写で問題になることはほぼない。パープルフリンジも極めて少ない。
  • 倍率色収差:目に見えるレベルの色収差は見られない。
  • 球面収差:フォーカスシフトは確認されず、最短撮影距離でも焦点面は明瞭で描写は良好。
  • 歪曲収差:樽型歪曲は小さく、ただしわずかな波打ち。完全補正にはプロファイルが必要。レビュー時点ではプロファイル未提供。
  • 周辺減光:競合製品と同等で、シグマ35mm F1.2 Art DG DNと同レベル。サムヤンは一眼レフ用設計ゆえやや優位。
  • コマ収差:f/1.2~f/1.4では四隅のコマ収差は最小限に抑えられ、さらに絞れば解消。シグマの方がわずかに優れるが、実用上は大差ない。
  • 逆光耐性:アーティファクトやゴーストはほとんど見られず、非常に優れた耐性を示す。これまで日本メーカーが得意としていた分野においても、Viltroxは大きな進歩を遂げた。
  • 光条:11枚の円形絞り羽根を採用しており、f/8〜f/16で均一で美しい光条が見られる。f/8未満では目立たない。
  • 作例集:作例多数。
  • 総評:現時点で最高のVILTROXレンズであり、f/1.4より明るい35mmオートフォーカスレンズの中で最もバランスが取れている。実際にシグマ35mm F1.2 Art DG DNを手放し、このレンズを実戦投入する判断をした。
  • 競合について:最大のライバルはシグマ35mm F1.2 Art DG DN。シグマは優れた性能を持つが、フレア耐性、周辺減光、サイズ面で改善の余地があった。Viltroxはそれらを克服しており、唯一劣る点はわずかにコマ収差補正が弱いこと。また、目盛り付き絞りリングの有無に好みは分かれる。
  • 備考

2025年4月に登場したVILTROX製のF1.2 AFレンズ。VILTROXの初のF1.2 AFレンズを実現しつつ、最高級ライン「LAB」シリーズとして、優れた光学性能を両立。さらに防塵防滴仕様やHyperVCM駆動のAFなど、ソニーやシグマなどの国内製品と渡り合うことが出来るスペックとなっています。

販売価格はそれなりに高価で、VILTROX製品としては高めの部類。しかし、F1.2レンズとしては適度な値付けで高すぎることはありません。シグマ「35mm F1.2 DG DN」と同程度。

PhillipreeveのレビューではF1.2から非常に良好なパフォーマンスを発揮するレンズのようです。性能が低下しやすい近距離でも優れた結果が得られている模様。さらに、超大口径ながら色収差を適切に補正しているのは凄いですね。実写サンプルを多数掲載しており、確かに良好な結果が得られているように見えます。

レビュワーは今回の結果から、シグマからVILTROXへ切り替えたとのこと。既にシグマは「35mm F1.2 DG II」の開発を発表していますが、実際にどのような競合製品として登場するのか気になるところですねえ。

VILTROX AF 35mm F1.2 LAB 最新情報まとめ

  • リリース:2025.4.16
  • 販売価格:169,200円
VILTROX AF 35mm F1.2 LAB
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レンズの仕様

発売日 2025.4.16
初値 169,200円
レンズマウント E
対応センサー フルサイズ
焦点距離 35mm
レンズ構成 10群15枚
EDレンズ5枚
高屈折率レンズ3枚
非球面レンズ2枚
開放絞り F1.2
最小絞り F16
絞り羽根 11枚
最短撮影距離 0.34m
最大撮影倍率 不明
フィルター径 Φ77mm
手振れ補正
テレコン
コーティング 不明
サイズ Φ89.2mm×121.8mm
重量 約920g
防塵防滴 対応
AF HyperVCM
絞りリング あり
(クリック切替対応)
その他のコントロール AF/MF
Fn1/Fn2
付属品 レンズキャップ
リアキャップ
フ-ド
収納袋

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