Mobile01が「FE 16mm F1.8 G」のレビューを公開。コマ収差と歪曲収差が目立つとしつつ、小型軽量でコストパフォーマンスの高い超広角レンズと評価。
Mobile01:Sony FE 16mm f/1.8 G 評測報告|輕巧多工超廣角、多一顆也無妨!
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- 外観:レンズの製造国はタイ。
- 構造:前面レンズにフッ素コーティングが施されているが、ナノARコートではなくマルチ多層コーティングを採用。開放F値はF1.8からF22までで、絞り羽根は11枚。光学構造は12群15枚で、2枚のAA非球面レンズ、3枚のED超低分散レンズ、1枚の超低分散レンズを含む。防塵・防滴対応。
- 携帯性:軽量設計でA7CRとの相性が良い。組み合わせた際の総重量は819g。コンパクトで持ち運びやすく、3.5Lサイズのバッグに収納可能。サイズは約74×75mm。フィルター径67mmで、各種フィルターの装着が容易。
- 操作性:フォーカスモードボタンでAF/MFを素早く切替可能。絞りリングは1/3段ステップで操作でき、Aモード時はボディ側で絞り調整が可能。クリックのオン・オフ切替により、静音操作も可能。
- AF:XDリニアモーターを2基搭載し、高速・高精度なフォーカスを実現。最短撮影距離約30cm。シングル・連続AFともに迅速で、動作音はほぼ無音。
- MF:リニア応答マニュアルフォーカスにより、リング操作に対する反応が良好。ブリージング効果は少なく、「ブリージング補正」オフ時でも抑えられている。A7CRの補正機能をオンにするとわずかにクロップされるが、効果はさらに向上。
- マクロ:最短撮影距離はAF時15cm、MF時13cm。最大倍率はAF時0.25倍、MF時0.3倍。
- 手ぶれ補正:記載なし
- 解像性能:6100万画素のA7CRでテスト。MTF性能は高く、コントラストも優秀。中央はF1.8から実用レベルで、F16以降はやや劣化。周辺部はF2.8以降で明瞭になり、最適な絞り値はF5.6~F8。
- 像面湾曲:記載なし
- ボケ:記載なし
- 色収差:3枚のEDレンズと1枚の超低分散レンズを使用。F2以前では紫フリンジが目立つが、F2.8で改善。F22でもわずかに残存。周辺部の水平色収差は補正しきれない。
- 球面収差:記載なし
- 歪曲収差:補正オフでは歪みが見られるが、オンで大幅に改善。広角の歪みはほぼ解消され、実焦点距離は16mmを維持。
- 周辺減光:記載なし
- コマ収差:F1.8では矢印型の点光源が目立つ。星景撮影には不向きだが、低照度環境での超広角と大口径のメリットは大きい。
- 逆光耐性:純正フード装着のもとテスト。フレアの発生しやすい角度で検証し、F1.8~F22のアンチフレア性能を確認。F22では光点の収束が高度。
- 光条:11枚羽根により、F5.6から星形パターンが現れ、F8で明瞭に。22本の光条はウニのトゲのような形状。
- 作例集:高解像データ多数。
- 総評:SEL14F18GMは優秀だが高価、SEL20F18Gは広角ではない。そのため、SEL16F18Gは画期的な選択肢。重量305g、67mm径の軽量設計と優れた画質を備え、実用絞りはF1.8。高速AF・低ブレ・静音性を併せ持ち、動画・静止画ともに使いやすい。FE超広角レンズ未所持なら、最もコストパフォーマンスの高い選択肢となる。
- 競合について:現在の競合はViltroxのみで、シグマやタムロンは未参入。
2025年2月に登場したフルサイズ対応の大口径広角レンズ。焦点距離と開放F値の組み合わせを考慮すると非常に軽量で、Gシリーズらしい耐候性や操作性を兼ね備えています。販売価格はやや高めですが、16mm F1.8 のパラメータを考慮すると手ごろな価格と言えそう。
Mobile01のレビューによると、点光源の変形や歪曲収差を指摘しつつも、小型軽量でコスパの良い16mmとなっている模様。他のレビューサイトで指摘している強い周辺減光については無評価ですが、状況によってはノイズが目立つ可能性かもしれません。
妥協点はあれど、驚く程小型軽量な超広角レンズとしては優れた製品となっている模様。特に動画撮影でも使いやすいサイズ・コントロールになっているので、多目的に使うことができるレンズと言えそうです。
「VILTROX AF 16mm F1.8」が強力なライバルとなるものの、より小型軽量で純正品らしいAF性能を期待するならば、16mm F1.8 G は優先順序の高い選択肢。
- 発売日:2025年4月11日
- 予約開始日:2025年3月4日(火)10時
- 希望小売価格:オープン
- 市場推定価格:140,000円前後
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レンズの仕様
レンズマウント | Sony E |
対応センサー | フルサイズ |
焦点距離 | 16mm |
レンズ構成 | 12群15枚 |
開放絞り | F1.8 |
最小絞り | F22 |
絞り羽根 | 11枚 |
最短撮影距離 | 0.15m(AF)/0.13m(MF) |
最大撮影倍率 | 0.25倍(AF)/0.3倍(MF) |
フィルター径 | 67mm |
手振れ補正 | – |
テレコン | – |
コーティング | フッ素コーティング |
サイズ | 最大径73.8mm × 長さ75mm |
重量 | 約304g |
防塵防滴 | 防塵・防滴に配慮した設計 |
AF | XDリニア×2 |
絞りリング | あり |
その他のコントロール | フォーカスホールドボタン フォーカスモードスイッチ アイリスロックスイッチ 絞りリングクリック切り換えスイッチ |
付属品 | フード(モデル):ALC-SH184 レンズフロントキャップ:ALC-F67S レンズリアキャップ:ALC-R1EM ケース |
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